「気虚」とその症状
「気虚」とはなにか
気が足りないということです。気の生産が、気の消費に追いついていないということです。西洋医学でいうと体力がないということです。車はガソリンがないと走ることはできません。私達はごはんを食べなければ生きていけませんが、ごはんを食べようと思えることも、パクパク食べることも、食べたものから体に必要な栄養分を取り込むことも、何もかもすべてエネルギーがなくては行えません。東洋医学ではこのエネルギーを「気」という言葉で表します。生きていることそのものが「気」があってこそ可能といえます。気が充満している人は元気いっぱいで疲れ知らず。気が不足している人は内臓がうまく働けず、徐々に体の不調が現れます。
「気虚」が起こりやすい症状
「気虚」の原因: 先天的な体質虚弱、飲食失調による栄養バランスの乱れ、過労、大病、老化など 。以下の症状がなりやすい。
- 疲れやすい、倦怠感
- 朝、寝起きが悪い
- 集中力が持続しない
- 運動や過労で悪化しやすい
- 風邪を引きやすい
- 息切れ、めまい
気虚による不妊の症状と日常生活
気虚の不妊タイプ
- 量が少ないか多いか両極端
- だんだん短くなる傾向、23日未満が多い
- 体温は全体的に低い
- 高温期の上昇が遅い
- 生理の前に足が浮腫み
- 生理中がだるくやる気がない
日常生活の対策のポイント
日常生活:
バランスよく消化しやすいものを取りましょう。無理せず、過労を避け、充分に睡眠をとりましょう。 食事制限によるダイエットや激しい運動はしないようにしましょう。
鍼灸治療
鍼灸で気が流れよくするや気を強くするツボを使って、体力をつけて気虚の体質を改善します。
健康な人の月経
月経の周期が正常であること
正常月経周期とは、月経の開始から次の月経開始の前日までの期間の長さをいいます。正常な月経周期とはその期間が25日以上38日以内に入っていることをいいます。ですからぴったり30日でなくてもその範囲内であれば正常なわけです。
月経の量が正常であること。
月経血の中にレバーのようなかたまり(凝血)がまじっているのは月経血量が多い(過多月経)サインの一つです。またちゃんとした食事をしているのに貧血といわれるのも月経血量が多いためであることがあります。逆に月経血の量が極端に少ないのを過少月経といいます。
月経の持続期間が正常であること
正常な月経の持続期間は3日以上、7日以内とされています。ですから2日で終わってしまうとか、8日以上続くのは、問題なことがあります。
月経痛などの随伴症状が強くくないこと
通常、月経中に腹痛や腰痛、頭痛、悪心などの症状は多少はありますが、日常生活に支障をきたさないのであれば正常です。一方これらの症状が強く、日常生活に支障が出たり治療を必要とする場合は月経困難症といいます。
月経終了(閉経)の年齢が正常である。
日本人の閉経の年齢は平均50,5歳と言われています。その前後5年ずつ、つまりほとんどの人が45歳から55歳までに閉経になるこの時期を更年期といいます。