顔面痙攣
顔面痙攣と鍼灸施術
当院はストレスや自律神経などよる顔面けいれん、原因不明の顔面けいれんの鍼灸施術を行っています。鍼灸でけいれんしている目周りと顔の筋肉に緊張をやわらげるし、痙攣を抑えます。ストレス解消と自律神経のバランスを調整することがもう一つ目的です。顔面痙攣を誘発している疲労やストレスの解消し、睡眠不足などの症状も軽減させていきます。
顔面痙攣の症例報告
O.Aさん ケース① 31才 女性
ひと月ほど前から左の目の下が痙攣し眼科で目薬を処方される。疲れ眼と寝不足が原因と言われ、休養し睡眠をとったが症状の改善はみられず、逆に痙攣する時間が長くなり頻度も増えるようになった。1回目の治療後に痙攣が出なくなり、その後念のためもう一度治療を受けに来たが、一回目以降症状は出ていない。
E.Kさん ケース② 41才 女性
二年くらい前から右目の下に軽い痙攣が起こるようになったが、初診時には右の顔面全体にわたって痙攣が起こるようになっていた。受診した神経内科で内服薬を処方されるがあまり芳しくなく、ボトックス注射を受けるも効果は一時的でまた戻ってしまっていた。初診時、顔面右側の頬が高い頻度で痙攣し、筋肉が引きつっているのが見られた。大体週一回のペースで通院し、徐々に痙攣の強さ、回数が減少するが完治までは行かない。
N.Eさん ケース② 49才 男性
2~3年前から左目の下がピクピクし始め、今では左目がぱっちり開かない。鍼灸治療も試してみたがあまり効かない。所見では左の頬が常時痙攣していて頬の筋肉が引きつって固まっている印象を受ける。鍼自体が怖いということで非常に弱い刺激量の治療をする。5~6回の治療を続け、一時中断してひと月ほどして後、また来院した時は、外見上は痙攣の回数が減少しており、また初診時ほど頬の筋肉の引きつりはなく、印象は良くなっていた。本人としてはさらなる効果を希望していたが、完治には至っていない。
A.Mさん ケース① 52才 女性
以前から頭痛持ちで首肩もよく凝っている。ふた月ほど前から左側のこめかみと頬の下あたりが痛くなり、左目の下がピクピクして止まらなくなった。頭部・首・肩を中心に、顔面部も併せて治療いていき、頭痛や首肩の凝りは初回の治療で大きく改善された。痙攣は初回ではあまり変化が見られなかったものの、4回の鍼灸治療で完治した。
K.Kさん ケース② 58才 男性
3年前から顔の右側が引きつり始め、ピクピク痙攣するため疲れて物も見えづらい。所見でも高い頻度で痙攣が見られる。週に2回の治療を始め、痙攣の強さ、回数、持続時間はすぐに減少し、ひと月ほど経つと、日常的に起きていた症状が日によっては全く出なくなった。疲労が重なった時や体調が良くない時には出やすくなるが、そうでない時にはほとんど気にならない程度まで改善されている。
顔面痙攣とはなにか
自分の意思とは無関係に顔がピクピクと動いてしまう症状です。ほとんど片側の顔に症状が現れます。初期は片眼のまぶた周辺が時々軽く痙攣する程度です。進行すると痙攣が頻繁に現れ、睡眠中にまで及ぶこともしばしば見られます。痙攣が同じ側の顔全体に広がると、片眼が開けられないや顔が引きつってゆがむといった症状がでることがあります。精神的に緊張した時に出現しやすくなります。顔面痙攣は直接命に関わる疾患ではありませんが、目元口元の痙攣はとても不快であり、人と対面することがストレスになったり、引きつりが定着してしまうと視界が狭くなって不便や危険な面も出ますし、また顔面痙攣は美容上の問題にもなりますので本人にとっては辛い症状です。
主な原因
典型的な片側顔面痙攣の原因は顔面の運動を司る「顔面神経」の付け根に血管が圧迫することによって起こるといわれています。血管の圧迫により顔面神経に異常な神経回路ができ、顔面けいれんの原因になると考えられています。またストレスや疲労など精神的なものも原因となることがあると言われています。MRI検査での確認となりますが、このケースは自然にはなかなか治りにくく、進行すると顔面筋肉の過緊張により片側の表情を変えてしまうこともあります。
症状とよく似た病気
①眼瞼痙攣
まぶしくて眼が開けられない」「まぶたがピクピクと痙攣する」などの症状がみられます。症状は両眼まぶたにのみ現われ、範囲が広がることはありません。
②眼瞼ミオキミア
片眼まぶたの一部がピクピクと痙攣するが、数日から数週間で自然に消えます。
③チック
しかめ面、頻繁なまばたきなどがみられる。小児期や青年期によく見受けられ、自分の意思で一時的に症状を抑えることができる。症状の現れる場所が移動するのも特徴です。
西洋医学的治療
内服薬で改善が見られない場合、筋肉を麻痺させる作用を持つボツリヌス菌の毒素を微量注射して(ボトックス注射)筋肉の痙攣を抑えます。持続期間は3~4ヶ月で、症状が再度出た場合は注射を継続する必要がありますが、回を重ねるごとに効果が弱くなります。依然治まらないと、顔面神経に接触している血管の位置をずらす開頭手術(微小血管減圧術)が行われます。成功率は5~7割だと言われていますが、物理的に神経と血管を離して直接的な原因を取り除いても、神経自体の過敏性が残ってしまって痙攣が治まらない場合もまれにあるようです。
日常生活
顔面痙攣につながる現代の食生活について、生活習慣そのものが病気を引き起こす原因になります、というのは現代医学の常識です。脂っぽい食事や、過剰なまでに氾濫するスナック菓子やインスタント食品、深酒など食生活は、つねに赤信号の状態です。こういった生活習慣は、体のあちこちにさまざまな病気の種を植えつけているようなものです。糖尿病や高血圧、脂質異常症、痛風、生活習慣病が増加の一途を辿っています。この中に高血圧や動脈硬化などの症状は、片方の顔に深刻な痙攣を引き起こす顔面痙攣の直接の原因でもあるのです。 片側顔面痙攣は、ある意味で生活習慣病の一種と考えても差し支えないでしょう。
高血圧や動脈硬化が原因になる
片側顔面けいれんは、顔の表情を作る筋肉が無意識のうちにピクピクとけいれんする病気です。 40~60歳代の女性に多い点が似ています。片側顔面けいれんでは、片方の目のまわり(とくに下側)からけいれんが始まる点が違います。また、その後の症状の変化に大きな差があり、片側顔面けいれんは、けいれんを起こした目と同じ側の額、頬、口、あごなどへ広がっていき、けいれんの程度が強いと、顔がキューッと突っ張って、顔の表情がゆがんだ状態になります。片側顔面けいれんは「神経血管圧迫症候群」のひとつで、まるっきり違う病気に分類されます。 多くの場合、高血圧や動脈硬化が原因で、脳の血管が延長・蛇行し、顔面神経を圧迫することで神経に興奮が起こり、顔のけいれんやゆがみとしてあらわれてきます。
顔面痙攣のチェック
- 目の周囲に違和感や異物感がある
- 目の下側がピクピクとけいれんしたり、目が閉じてしま
- 頬や口の周囲、あごなどがピクピクとけいれんする
- 目を閉じると口角が上がる
- 口を突き出すと目が閉じてしまう
- 顔が引きつったり、こわばったりして、ゆがんでしまう
- けいれんに痛みがともなわない
翁鍼灸治療院へのアクセス
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