動眼神経麻痺
なぜ神経麻痺に起きたか?
目の周りある、内直筋・上直筋・下直筋・下斜筋・上眼瞼挙筋・瞳孔括約筋を動かす神経が何らかの原因で麻痺すると、真っ直ぐ正面を見ているときでも、麻痺が生じた眼は外側を向いており、モノが二重に重なって見える=複視を発症します。麻痺側の眼は、内側を見ようとしても、眼球が中央までしか動かず、上下方向には全く、動きません。さらに、まぶたが下垂し、自力で持ち上げることができません。動眼神経は、瞳孔のコントロールもしているのですが、麻痺により、瞳孔は散大し、光に対する反応で収縮しなくなります。
主な原因
出血、梗塞、血流障害、外傷や腫瘍などさまざまな原因で起こりますが、脳動脈瘤(内頸動脈・後交通動脈部動脈瘤)による圧迫がとくに重要です。または原因不明ことも多いです。
動眼神経麻痺主な症状
鍼灸について
当院には大勢の神経麻痺の方々がお越しいただいております。動眼神経麻痺の鍼灸施術を行っています。目の周りのツボへの鍼灸施術により外転神経への血流循環を良くし、麻痺している神経の機能回復にいい影響に与えます。動眼神経麻痺は自然に治ることもありますが、麻痺の程度や治療法、治療開始時期などによって、予後に大きく影響することがあります。早期治療が大切な病気ですので、専門病院の医師の治療と併用して頂くことにより、相乗効果も認められます。鍼灸のことななんでも気軽にご相談ください。
動眼神経麻痺によく使っているツボ:下清明、四白、攅竹、風池、太陽などあります。ご自分でもツボ療法も効果があります。
当院複視の鍼灸施術レポート
症例一、60代女性
突然物が二重に見え、ふらついて杖がないと歩けない状態となる。眼科および大学病院を受診。原因不明ということでビタミン剤と免疫療法では改善せず、鍼灸を受けるため来院。当院の初診時、最もつらかったのは、目の焦点が合わず歩けないこと。ひどいふらつきもある。他にも疲れやすい、気分が落ち込むなどの訴えがあった。
施術経過:初診の際は、体全体のバランスを整える鍼灸施術をしながら、目の疲れと血流をよくするため目の周辺のツボも使って中心に施術を行う。最初週2回のペースで通って頂く。8回目の来院時に、ふらつきがなくなったため、鍼の上にパルス(微電流)を加えた。10回目から複視の症状が改善し見られ、外側の視界も広がり始めた。そのあと週一回の治療ペースに変更。15回目で、物もすっきり見えてきた。複視に改善がみられたため、パルスを中止。その後数回で複視の症状が無くなり、鍼灸施術終了。
症例二、50歳男性
深夜に目に違和感を感じる。翌日の午後、急に両眼で見ると2メートル先の物が二重に見えるようになった。歩くのも車の運転もピントが合わないため危険を感じて、すぐ眼科に行き検査をしたところ、目が外側を向かず。また、フィッシャー症候群の疑いもあると言われた。他に眼科的な疾患なし。ステロイドとビタミンB12(メチコバール)を処方服用したが、改善傾向になかったので、発症して2週間後に当院に来院。今まで、肩こりを感じたことはなかったが、首から頭にかけてのこり及び右のこめかみに痛みある。
施術経過:10年ほど前に右腰のだるさで、数回鍼灸治療の経験があったが、全身鍼灸治療は初めてとのこと。まず肩こりと頭痛に対し鍼施術し、それから複視によいツボを使って施術を行う。鍼灸施術後右目の目のツボを周りのマッサージも行う。一回目の施術で肩こりと頭痛が緩和され、体も軽くなったそう。週1回のペースで通って頂く。5回目の施術より変化が現れ、遠くを見るときに物が二重に見えることも少なくなり、視野も少し広がった。9回目になると複視の症状がほぼなくなり、10回目で完治し、治療終了。
翁鍼灸治療院へのアクセス
鍼灸院の住所は東京都世田谷区経堂2丁目3ー1 木津ビル 4F小田急線経堂駅北口から徒歩30秒です。治療院は四階で一階はケンタッキーフライドチキンです。
電車ご利用のかたへ:
新宿から小田急線で急行12分 ・ 準急・各駅停車12~20分です。
平日の夕方18時以降(下り)小田原方向への急行は経堂駅に停車しませんのでご注意ください
車でお越しのかたへ:
当院には駐車場はございませんので、お近くのコインパーキングなどをご利用ください。
ご予約とご相談はこちらへ
当鍼灸院は完全予約制となっております。
TEL・ FAX: 03-5450-4189
ご質問・ご予約のメールフォーム
(お急ぎお方は電話にてご予約ください)