鍼灸院には、体どこか痛みで悩んでいるかたが多く訪れます。鍼はなぜ痛みに効くかについて述べます。体に痛みを起こすと、その信号を発してくれるブラジキニン(発痛物質)などの「発痛」の情報が大脳に伝わります。鍼治療によって発痛物質とは逆に、脳下垂体や副腎皮質などに伝達され、このときエンドルフィンなどの鎮痛物質が分泌されて痛みを緩和させます。エンドルフィンが多量に放出され、痛みの抑制系回路が活性化されると推察されます。 鍼治療はどこでも良いと言うわけではなく、体の痛みに効くツボを正しく使う必要があります。
翁孟進
翁鍼灸治療院