いつも鍼灸治療に来てくださった石橋様より待合室に新しい絵を飾って頂きました。
前回の井の頭池夕景シリーズの第二弾です。
【作者コメント】
『井の頭池夕景/みなも』 日本画F6号
仕事を終えての帰り道に、ふらりと井の頭公園に寄ることがあります。
夏の終わりの夕暮れ時。すでに辺りは夕闇が降りはじめ、水面に届くほどに
垂れた柳の枝は、どこまでが枝でどこからがみなもに映る影なのか
区別がつかなくなっていました。わずかな残照にほんの少し染まった
みなもに、いくつもの丸い波紋が広がっています。よく見るとそれは、
あめんぼうが作った波紋でした。遠くで一羽の鳥が、水面を一直線に
滑走して飛び立って行きました。