鍋が美味しい季節になりましたね。今年は紅葉シーズン前からこの寒さ・・・
この急激な寒さに体がついていけずに体調を壊されてしまう方が多いようです。
今回は、冬の養生といたしまして、この冬を切り抜ける体づくりのお役に立てたらと思います。
冬と関連する五臓は「腎」です。東洋医学での腎は、人体のエネルギーの源、生命の根源を支えている臓器と言われてます。
身体が冷えやすい冬は腎の働きが弱まりやすい時期です。
主な腎の働きは、水分のコントロール、成長・発育・生殖や老化のコントロール、骨を丈夫にする、脳を活発にする、耳の働きを助けるなどがあります。
腎の働きが弱くなると、泌尿器や婦人科系のトラブルは代表的ですが、そのほか、肌つや・髪のツヤの低下や、骨がもろくなったり、耳の調子が悪くなったり、腰痛や冷え性など様々な症状が出てしまいます。
悲しいことに「腎の不調 = 老化」です。。。
この老化の進行を遅らせるために、腎の働きを強くすることが大切です。
ポイントとしましては・・・
・激しい運動をするよりは、家事程度でこまめに動く習慣を。
・塩分の多いもの、お酒、喫煙は控えめに。
・シャワーではなく、お風呂でよく温まりましょう。
・なるべく睡眠はたっぷりとるように。
腎を強くする食材は・・・
黒いもの(黒豆・黒きくらげ・黒ゴマ・ひじきなど)や粘り気(山芋・おくらなど)のあるものが代表的で、あとはいも類や豆類などが良いです。
腎を強くするツボは・・・
腎兪・・・おへその高さで腰に手をあてると、両方の親指が背中で自然に当たるところです。
太谿・・・内くるぶしのすぐ後ろで、アキレス腱の手前にあるくぼみです。
湧泉・・・足の指を丸めた時にできる、足裏のくぼみです。
腎の衰えは抵抗力が落ちたり、病気が治りにくくなったりと、体全体に影響を与えます。
また、逆に腎を丈夫にすることは、体を元気にすることと言えます。
中国の有名な文献「黄帝内経」には「冬は夜は暗くなったらすぐ休み、朝は太陽が昇って暖かくなってから起き出すのがよい」と記されています。
長い冬を越すには無理をせず、エネルギーの消費を極力抑え温存することが大切です。
まずは、早寝はできなくても、お風呂で温まったら、すぐ寝れるようにはしたいですね。
スタッフ 田原