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東洋医学的な治療原則

治療原則は実際の治療を施術する原則となるわけだが、治病求本・補虚寫実・陰陽調整などの原則がある。

治病求本
「治療は必ずその本に求める」という原則である。治療の基本原則で、疾病の本証に対してまず治療をし、ついで標証に対して治療しなければならない。「本」は病の本質・根本のことで、この「本」に対して治療を行う。本対義語が「標」で、本に付随して現れた症状を指す。ただどんな症状の患者に対しても実行するとなると、実際にはその症状の緩急(慢性・急性)があるので、そこでは「急なれば標を治し」という原則が優先され、本証よりも標証を先に治療する。例えば、急にひどい頭痛(標)となった場合はその耐え難い痛みをまず対症療法的に治療し、その後に頭痛となった素因である臓腑経絡の不和(本)に対して治療を開始する。急でなければ基本原則どうりに本治を目標とする。

補虚寫実
「虚」に対しては補法、「実」に対しては寫法を用いるという原則である。「虚」の場合、例えば気・血・津液不足や臓腑機能失調により正気が不足した時はその不足・失調ぶんを回復させるべく正気を補充する(補)。「実」の場合、例えば外因の病邪が体内に侵入してきたり、また内因による病邪が臓腑・経絡に停滞して旺盛であるときはこれらを排除すべく邪気を寫す。この補虚寫実は的確に用いれば効果が現れるが、虚に対して寫法、実に対して補法を行うと必要外に正気を損傷させたり症状を増悪させるので、虚・実の弁別は確実に行う必要がある。実際の臨床では虚と実が勢力の差こそあれ混然している場合が多いので、患者の状態を見ながら先寫補後、先補寫後を使い分ける。

陰陽調整
陰陽のバランスが崩れなければ健康を維持することができるため、治療の最終的な目標は身体の陰陽の平衡を保たせることにある。例えば実証でみると、陽(気)が強まると(陽実)熱が旺盛となり、相対的に陰(血・津液)が弱まる(陰虚)という流れをたどる。この場合、陰陽の平衡を取り戻すためには、強まった陽を抑制させる、つまり寫すと熱の旺盛を食い止められる。この時点で寫法をせずに陰虚となってしまったら滋陰(陰を滋養)・補法を行う。さらにまだ陽盛がある場合は寫法により陽を抑える。また、陰盛→寒実→陽虚という流れの場合も、補法を行って陰陽を調整する。補虚寫実の原則が短時間でその効果が見えるのに対して、陰陽調整は長期的な視点で見る必要があるが、大事な原則である。

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