鍼灸治療について

東京都世田谷区の治療院当院は三叉神経痛の鍼灸治療を行っています。最も得意な疾患の一つです。初診の時に一人一人の方に多くの時間をかけてご説明し、十分ご理解いただいた上で施術にあたっております。三叉神経痛で様々な治療法を受けても症状が変わらない方、体調などの原因で三叉神経痛の手術が出来ない場合や薬物治療の副作用が強くでる方に、鍼灸治療も選択肢の一つとしてお勧めします。当院の鍼灸治療は東洋医学に基づいて、痛みがある部位のツボや反応点、また痛みと関連する経絡などを中心に行っております。鍼以外にお灸も積極的に使って治療します。 鍼灸治療は三叉神経痛の痛みを和らげたり改善することが多いです。痛みに対して鍼灸はすぐれた治療法ですが、鍼灸の効果は症状や個人差がございますので、鍼灸治療ついてお気軽ご相談ください。当院は東京都世田谷区保健所に登録し保健所の監査を受けております。皆様に安心して鍼灸治療を受けて頂けます。

鍼灸治療の効果について
顔面痙攣と鍼灸 長い間三叉神経痛の症例から見ると、病院で神経ブロックを繰り返した方や長期間大量のテグレトールを服用していた方が鍼灸治療の効果がでにくいことがあります。まず減薬のつもりで鍼灸を受けていただいて、うまくいけばよい効果が現れます。鍼灸は痛み・しびれなどの症状がエスカレートさせないことや、内服薬のように疲労感、ふらつきなどの副作用が出る心配もなく、身体に余計な負担をかけることもありませんので、ぜひ試してみていただきたい一つの治療法です。特に発症期間が短い、服用する薬の量も少ない方に対して鍼灸治療は非常に効果が期待できると思います。

東洋医学の考え
『内経』という古典医学書のなかには「頬痛」の記載があります、これは現代病名の三叉神経痛に相当します。東洋医学では身体の痛みを「痺証」と呼びます。痺とは、「詰まって通じない」という意味で、気や血の流れが停滞した状態を指します。詰まって通じない部位が痛みとなって現れるのです。したがって、痛みの関連するツボと経絡(けいらく)に鍼とお灸をすることによって詰まっている血流の流れがよくなり、痛みの改善につながるとされています。


三叉神経痛の針灸治療例と考察

三叉神経痛対して鍼灸治療の臨床例
顔面痙攣と鍼灸 以下は過去三叉神経痛の鍼灸治療の臨床例データの一部です。鍼灸治療の効果は、発症時期や痛みの程度及び個人差によります。すべてのかたに効果が表れるものではありません。

当院鍼灸治療の一部の症例
当院に治療に訪れた患者から治療症例の一部を紹介します。

(1)S・Y氏 男性60歳 第三枝の三叉神経痛。
主訴;歯の奥の電気が走るような痛み左下奥歯から唇の下まで突発的に痛みが走る。1回の治療で痛みが8~9割軽減、3回目で消失し、治療を終える。半年後同じところが痛み始め内服薬を半年間服用するが、あまり効かずに平成17年3月再度来院。その際薬の副作用で脚が思うように動かせない時があり、顔色も悪くなっていた。今回も1回の治療で9割方治まり、薬の量も1日2錠から1錠に減らすことができた。2回目でほぼ消失し、さらに薬を1日半錠に減らす。半年間も服用を続けていたので急に止めるのを控え、痛みの具合を見ながら少しづつ減らすようにした。

(2)H・Y氏 女性41歳 第三枝の神経痛。
主訴:ほっぺに電流が通ったような痛み 6年前より洗顔時、軽い接触刺激にもかかわらず頬に痛みが走るようになる。1回目で8割がた消失し、4回で治療を終え、その後再発はないようである。

(3)T・N氏 女性39歳 主に第二枝神経痛で顔半分の連動している。
主訴:右半分の顔の激しい痛み 突発的に起こる激痛に6年間悩まされる。痛みのため仕事も手につかなくなり、そうなると治療に訪れる。1回の治療で9割がた治まりるがしばらくして症状が激しくなると来院する。安定しているときは4~5ヶ月出ないが、冬場は多いときで月に1~2度鍼灸治療を受けにくる。

(4)S・Y氏 女性60歳 第二・三枝の神経痛
初診:平成16年6月 主訴:右の顔鼻の横と口のまわりが痛み。6年前より痛み出し、痛みのため薬を手放せない、徐々に量が増えてしまう。鍼灸治療を受けはじめ少しづつ改善され、薬の量も治療前は1日600mgだったが治療1ヵ月後には400mg、3ヵ月後には200mgに減り、完治はしないものの症状と薬の量がほぼ安定するようになる。気候特に気温により左右され、寒い日は痛みが強くなるが、毎回の鍼治療で症状はその都度改善する。

(5)M・H氏 女性76歳 第三枝の神経痛
主訴:右下の奥歯痛 初発は40年前、歯の治療がきっかけでそれ以来痛みが出るという。本人は長年の痛みに慣れてしまったというかしょうがなく思っているらしく、軽い気持ちで来院。1回目は鍼のみ、2回目は温灸もあわせ、温灸が本人に合っているようで、痛みが和らぐ。完全に症状を出なくすることは難しいが、酷いときに比べると症状はずいぶん楽になり、時たま治療に訪れる。

(6)H・N氏 女性53歳 第二枝の神経痛
初診:平成17年2月 主訴:時々起こる電気ショック様の痛み1年前、右鼻の横が痛くなり、一時治まったが今回はさらに右口上まで痛みが広がる。2回の鍼灸治療で治癒。

(7)T・E氏 女性49歳 三叉神経痛。
初診:平成17年3月 主訴:口内の痛み、麻痺部の無感覚  親知らずの抜歯手術後に右下唇・口内の感覚麻痺、疼痛が起こる。歯医者に何か所も変えてみたようでまったく効果がなかった。来院して10回を鍼灸治療で感覚麻痺の範囲が小さくなっていき、疼痛もあまり気にならない程度になる。そのあとは6回の治療で完治した。この例以外にも歯の治療がきっかけで三叉神経痛が引き起こされる方が結構多く、三叉神経とは思わず、ずっと歯の治療を受けているケースもめずらしくありません。

(8)K・S氏 女性58歳 第二・三枝の神経痛。
主訴:右顔面(舌、歯茎、唇など)に腫れた感じとビリビリ感がある 平成15年5月腫瘍手術し、術後三叉神経損傷による三叉神経ⅱ・ⅲ枝の分布域(主に唇と舌)に持続的な痛み・しびれがあり、顔にガムテープを貼っているような感覚異常もある。はじめの1年は週2回のペースで通院し、徐々に良くなっていき、本人いわく「だいぶ楽になった」。その後は週1回の間隔で現在も治療中。劇的な改善は見られないものの、違和感の範囲がずいぶんと狭まり、程度も軽くなって喜んでいる。

(9)K・K氏 男性70歳 ほぼ半分の顔が痛む。
主訴:左顔面、左目奥と鼻の横の痛み、ひどいときは左顔全体に広がる  三年前に脳動脈瘤が見つかり、手術した際の後遺症で症状が出てしまった。薬を服用、神経ブロックを試みるが芳しい効果はなし。週に2回のペースで通い、まだ完全には取れていないが、徐々に痛みが和らいできている。そのあとはしばらく鍼灸治療が続いて薬の減量ができて、日常の生活が気にならない程度によくなった。

(10)I・Y氏  女性81歳 右側顔が全体痛む。
主訴:口の中に激痛が走る(右側)15年前より顔の右半分が痛くなり、次第に口の中に激痛が走るようになる。テグレトールを飲み続けるも効果は持続せず現在に至る。痛みの為思い通りに口を動かす事ができず、うまく喋れない。2回の治療で痛みが半減し、喋りも聞き取れるようになる。普段はあまり寝られないが治療中は毎回眠ってしまう。三か月で痛みが8割近く取れた。

三叉神経痛とは

三叉神経は12対ある脳神経のうちで最大の神経であり、筋肉を動かす運動神経と、痛い・冷たい・熱いなどの感覚を伝える知覚神経から構成されます。三叉神経の知覚神経は顔面に広く分布しているため、三叉神経痛は顔に痛みを生じます。顔の片側のある部分が電気が走るように痛み、ひどいときは食事をすることもできません。痛みは常時あるわけではなく、食事、歯磨き、洗顔、髭剃り、会話などで誘発されます。神経が刺激されるような、びりっとすると表現される電撃痛ですが、数秒、数分後にはうそのように消えることもあります。初期には、部分的に鈍痛を感じる程度ですが、進行するにしたがって堪え難い激痛が走るようになり、日常生活に大きな苦痛を伴います。原因はまだ不明とされていることが多いですが、様々なな言い方もあります。最近は脳幹から出た神経が周囲の血管に圧迫されるために痛みが起るとする考え方もあります。

三叉神経痛の範囲 三叉神経とはどんな神経か?
三叉神経は脳神経のなかで最も大きな神経です。その名の通り、眼神経、上顎神経、下顎神経の三つの知覚神経に分かれています。なお、中に下顎神経は運動神経も入っています。

A、眼神経:
眼神経は眼窩を通り抜けて前方へ走り、眼球、結膜、上眼瞼、涙腺神経、前頭部、鼻背の皮膚、鼻腔前部、などの感覚性に支配します。

B、上顎神経:
上顎神経は翼口蓋窩へ入り、上顎の歯、頬の皮膚、上顎洞、口蓋と上唇の粘膜、、頬粘膜、眼窩下神経などを感覚性に支配します。

C、下顎神経:
下顎神経は三叉神経の中で最も大きな枝で、卵円孔を貫き、側頭下窩に現れ、側頭部の皮膚、頬後部の皮膚、下歯、歯肉、下の前三分の二、下唇の粘膜など感覚性に支配します。咀嚼筋などを支配する運動性を線維も含みます。

西洋医学の主な治療法
A、薬物療法:
テグレトールは最も有効な薬剤で、これによる薬物療法は最初に用いる治療法です。

B、神経ブロック:
一時的に神経を麻痺させる薬を麻酔科的な手技を用いて痛んでいる神経を遮断する方法です。

C、手術による治療:
手術は、痛みの原因となる血管の圧迫を解除して原因を取り除くという治療法です。

D、ガンマナイフ:
高線量の放射線を三叉神経に照射して痛みを取る治療法です。

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