鍼灸治療の不適応症

鍼灸治療は症状や疾患によって適応症と不適応症に分かれます。

急性伝染病 ・ 急性腹症 ・ 血友病 ・ 壊血病 ・ 免疫不全症 ・ 紫斑病 ・ 重篤な心疾患 ・ 悪性腫瘍 ・ 肺炎など高熱を発する疾患 ・ 血圧が著しく高い時あるいは低い時 ・ 酩酊時 ・ 精神異常時 ・ その他重篤な状態にある時

急性伝染病
第1種<
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、重症急性呼吸器症候群(病原体がSARSコロナウイルスであるものに限る。)、痘そう、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、コレラ、細菌性赤痢、ジフテリア、腸チフス及びパラチフス
第2種
インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱及び結核
第3種
腸管出血性大腸菌感染症、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、その他の伝染病

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急性腹症
急性腹症とは急激に発症する激しい腹痛を主症状とし、早急に治療または手術を行う必要がある疾患のことです。頻度の高い疾患では、胃・十二指腸または虫垂が炎症を起こして管腔に穴が開き、お腹の中に破れて腹膜炎が生じる穿孔性腹膜炎は緊急の手術になります。重篤な炎症性疾患では急性虫垂炎、急性胆嚢炎、急性胆管炎、イレウス即ち腸管が閉塞している状態では、腸がねじれて閉塞した絞扼性イレウス、腸管が腸管の中へはいった腸重積、ヘルニアが元に戻らなくなったヘルニアかんとんがあります。時々みられる疾患では、大腸に穴が開いて腹膜炎が生じる穿孔性腹膜炎、重篤な炎症性疾患では急性膵炎、大 動脈瘤の破裂もあります。 まれな疾患では、胆嚢や食道に穴が開いて腹膜炎が生ずる穿孔性腹膜炎、重篤な炎症性疾患では結腸 が大きく拡張した中毒性巨大結腸症、軸捻転ではS状結腸や胃がねじれて元に戻らなくなった場合、さらに 急性腸間膜血管閉塞症があります。

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血友病
1.症状
血液凝固障害の一種です。その他にも様々な先天性血液凝固障害があります。そのうち、先天性血液凝固第VIII因子障害(血友病A)と先天性血液凝固第IX因子障害(血友病B)を総称して、血友病と呼びます。血友病は、血液を固める凝固因子の一部の因子活性が低いか無いため、止血するのに時間がかかる障害です。血友病は、「出血が止まりにくい」障害であって、「自然に出血する」ことはなありません。 関節内や筋肉内の出血が主な症状で、血尿や口腔内出血も見られます。多くの場合、打撲や四肢の使い過ぎなどが出血の原因となります。また、わずかな出血で健常者なら自然に止血できる場合でも、止血困難な体質のために大きな血腫になることもあります。
2.発症
血友病は伴性劣性遺伝による先天性疾患です。母方のⅩ染色体の第VIII因子または第IX因子の遺伝子部位に異常があった場合、それがⅩ染色体を1本しかもっていない男性に受け継がれ、血友病を発症します。女性は稀に発病しますが、発病率は極めて少ないです。◆01 女性のほとんどは保因者になります。しかし、遺伝子の突然変異により血友病を発症したと思われる例も多く、血友病者の約3割に家族歴が見られません。明確な割合は分かりませんが、血友病の発症には遺伝と突然変異の2つのパターンがあります。
3.発症頻度
血液凝固因子異常症全国調査2002年度の報告によると、日本では血友病Aが3841人(男性3821人、女性20人)、血友病Bが842人(男性838人、女性4人)が確認されました。 ◆02 報告されていない人数を考慮すると、発症頻度は男性1万人に対し、0.8~1人と考えられます。

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壊血病
ビタミンCの欠乏症として知らています。ビタミンCが不足するとコラーゲンが作られなくなり、出血しやすくなります。あざのような皮下出血が現れたり、歯肉から出血したりします。また、傷の治りが遅くなり、感染症にかかりやすくなります。また全身倦怠感、体重の減少、うつのような症状もあらわれることもあります。ビタミンCの摂取不足以外にも、妊娠や手術後のように必要量が増すことによる不足や、喫煙やストレスによる消費で不足することがあります。 症状の現れ方 ビタミンCが欠乏すると毛細血管が脆弱(ぜいじゃく)となって、全身の皮下、歯肉、関節内に出血が起こりやすくなります。また、消化管や尿路から出血することもあります。一般症状として全身の倦怠感(けんたいかん)や関節痛が現れます。乳児のモラー・バーロー病ではとくに歯と骨の発育が悪く、骨折も起こしやすくなります。

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免疫不全症
免疫不全疾患にかかると、細菌、ウイルス、真菌のような外敵による侵襲や、癌(がん)細胞のような異常細胞の攻撃から体を守る免疫システムの能力が損なわれます。その結果、免疫機能が正常であればかからないような細菌、ウイルス、真菌による感染症や癌が発症します。 免疫不全疾患には、出生時にすでに罹患しているもの(先天性、1次性)と、後年何らかの病気の結果などによって発症するもの(後天性、2次性)とがあります。先天性免疫不全疾患は、通常は遺伝性のもので、乳児期か小児期に罹患していることが明らかになります。先天性免疫不全疾患は70種類以上ありますが、いずれも比較的まれな病気です。むしろ後天性免疫不全疾患の方がはるかに一般的です。免疫不全疾患には、寿命が短くなるような病気もありますが、一生完治しなくても生命には別状のないものもあります。治療により症状がみられなくなることもあれば、治療なしで消失することもあります。 免疫不全疾患は、免疫システム(免疫システムのしくみと働き: はじめにを参照)のどの部分が損なわれるかによって分類されます。白血球の1種であるBリンパ球の異常により抗体に問題が起こるもの、異物や異常な細胞を認識し破壊するのを助ける白血球であるTリンパ球に問題が起こるもの、あるいは、Bリンパ球とTリンパ球の両方、細菌を捕食して殺す食細胞、補体タンパクに問題が起こるものなどがあります。免疫システムの構成要素のうち、このように損なわれてしまったものは、欠落したり、数が減ったり、異常になったり、機能しなくなったりしています。

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