おうしんきゅうは鍼灸院

生理不順

生理不順と鍼灸治療

更年期障害の施術鍼灸師

当院に来院されている不妊治療の方々の中に生理不順の方も大勢います。生理不順に対する鍼灸治療は、ホルモンバランスの変調に起因する機能的月経異常を対象とし、鍼とお灸で卵巣及び子宮機能の正常化を目的とした治療を行います。お灸でツボに温熱作用を与えて、鍼灸治療により子宮など生殖器官の血流をよくして、卵巣、子宮をはじめ、身体全体の機能を改善するのが目的です。生理不順の症状が改善されます。鍼灸で生理不順のストレスを和らげ、また肩こりや冷え性などつらい症状も改善できます。鍼灸で卵巣の本来の働きを取り戻すきっかけを作ることで、ホルモンバランスが整い、定期的に生理が起こるようになるのです。女性の体はとてもデリケートですから、肉体的な疲れや精神的なストレスが強いと、いくらホルモン薬を投与しても体が反応せず、生理にはならないのです。また、ホルモン薬の治療を長く受けている患者さんは、太ってしまう人が多いようです。女性にとって体重が増えることは大きなストレスにつながります。このストレスがさらに生理不順の原因になるという悪循環にもなりかねません。鍼灸治療には、こうした悪循環を断ち切る効果があります。

私達がサポートします




不妊治療の担当者

院長と女性のベテランの鍼灸師が担当して鍼灸治療を行っています。院長の治療を指名できます(無料)。ご希望の女性鍼灸師がございましたらお知らせください。
当院の鍼灸師は不妊治療の専門知識をもっております。東洋医学のみならず、高度生殖医療などの西洋医学的知識も勉強し、研修を行っております。ご相談などがございましたらご遠慮なくどうぞお気軽にお問い合わせください。

生理不順とはなにか

思春期から閉経を迎えるまで、妊娠中以外は、ほぼ月に一回、一定の周期で生理があります。正常な生理の周期は、生理の開始から、次のが始まるまでの24~39日で、これは生理の初日から次の生理が始まる前日までの日数です。それより長かったり短かったりする場合や、正常範囲内の周期でも長い周期と短い周期の差が6日以上ある場合は、生理不順といいます。

どんなタイプの生理不順

①稀発月経
周期が39日以上の場合で、基礎体温で排卵があるかないかを調べてみましょう。もし、排卵がない場合は何が原因か調べ治療しますが、排卵があり39日以上の周期でも規則的な周期でしたら心配ないでしょう
②頻発月経
周期が24日以内の場合で起こる事をいいます。排卵を基準に排卵後の高温期が短い場合は黄体機能が弱まっている事が考えられ、妊娠しにくくなっている場合があり、治療が必要となってきます。
③続発性無月経
生理が3ヶ月たってもこない場合をいいます。生理がこないということは排卵の機能が弱まっているか停止している事になります。生理が止まった状態を7ヶ月以上放置しておくと、排卵障害になる場合があります。
④原発性無月経
18歳すぎても初経がみられません。原因は卵巣の発育不全が多いですが、糖尿病など全身の病気でもあります。治療は、卵巣発育不全はホルモン補充療法などです。

生理不順の原因

生理不順の直接的原因
ホルモン分泌の異常です。生理に関係するホルモン分泌量が多すぎる、逆に少なすぎる、あるいは分泌されないなどの異常をいいます。生理に関係する各器官や組織そのものの異常です。具体的には、視床下部、下垂体、卵巣、子宮、血管、血液など器官や組織に異常がある場合です。

間接的原因
生理不順の間接的原因には、ストレス、自律神経の乱れ、生活習慣、栄養障害、肥満、不適切なダイエット、病変などです。これらは、ホルモンの分泌や、器質の異常を引き起こす原因となり、間接的に生理不順を引き起こします。一番多いのが、ホルモンバランスの乱れによるものです。その他、血行不良、子宮筋腫および子宮周囲の炎症、子宮の位置異常などがあります。

東洋医学の生理不順、無月経のタイプ

東洋医学では、人間のカラダを構成する基本的な要素「気・血・水」のバランスが崩れることで健康状態を左右すると考えます。月経不順(生理不順)も「気・血・水」のバランスの崩れによるものと考えられています。ストレスで「気」の巡りが悪くなり、また「気」の流れが悪くなると「血」の巡りも悪くなり、お血(おけつ)「血液が滞っている状態」も生じやすくなります。このようなことが原因と考えられ、まずは「気」と「血」の巡りをよくすることが大切です。

経早(生理周期が短い、24日以内)
タイプ
生理の特徴
その他の症状
分類
実熱による経早
 
陽盛体質の人は、体内に熱が生じやすい。また辛いものなどの偏食により内熱が生じる者もいる。この熱が血分に影響すると経早が起こる
顔が赤い、口が渇く、唇が乾燥する、便秘ぎみ、舌の赤味が強く、舌の苔が黄色い 陽盛実熱
虚熱による経早 慢性的な疾患などよる陰虚となり、そのために虚熱が生じて、血分に影響すると早経が起こる。
経血の色が深紅色 
 
月経量が多く、色が薄い、倦怠感、息切れやすい、手足がほてる、微熱がある。
舌の赤味が強く 舌の苔が黄色い
陰虚虚熱
鬱熱による経早 情志の抑鬱により肝鬱となり、それが改善されないと熱化また火化する。この火熱が血分に影響すると経早が起こる。
経血の色が紫紅、塊がある 
出血期間が長め
抑うつ感がある、乳房、胸脇、下腹の張る痛み、イライラ、怒りっぽくなる。
顔色が暗い
肝気抑鬱
気虚による経早 元々体力が弱い、過度疲労、飲食不節により脾を傷めて、統血機能が低下すると早経が起こる。
顔色が蒼白またはつやが無い、ふらつきやすい、めまい 、だるい、食欲不振。 筋骨が痛だるい 舌が紅く 渇く 脾虚気虚


経遅
(生理周期が長い、39日以上)
タイプ
経遅の原因
その他の症状
分類
血虚による経遅 病後、慢性出血また消化不良で血の生成が不足すると経遅が起きる。
経血の色が薄め 
顔色が蒼白またはつやが無い、ふらつく、めまい、足が冷え性。 血気両虚
寒邪による経遅 風寒の外邪を受けたり、生ものや冷たいものを取りすぎると寒邪が経絡を犯すことがある。これによって経遅が起こる。
経血の色は暗黒で小さな塊もある、 腹部の鈍痛温めるとよくなる寒がり、手足が冷える 顔色が暗い
寒邪入経
陽虚による経遅 陽虚の体質の人、慢性病など腎陽が損傷され、陽虚のために血気を生成不足すると血の流れが弱くなって経遅が起こる。
下腹部の疼痛押すと痛く温めると楽、四肢が冷え性。寒がり。
脈が遅い 
陽虚血虚
憂鬱による経遅 ストレスや長期間感情を抑える。肝気が疎泄が悪くなり、改善しないと気滞することがある。これにより血流が悪くなると経遅が起こる。 胸中もやもやして脇が張る、下腹が張って痛む経血量は多かったり少なかったり経血の色が褐色を帯びる、生理前に痛みがあるが、 生理がくるとスッキリする
肝鬱気滞



経乱
(生理周期が不定期)
タイプ
経乱の原因
その他の症状
分類
肝鬱による経乱 ストレスよる肝の機能が失調すると経乱が起きる。肝気が旺盛すると経早となり、肝気が疎泄が弱くなると経遅となる。  
乳房や小腹部が張って痛む、イライラして怒りやすい、不眠、寝つきが悪い。

肝気抑鬱
腎虚による経早 先天的な腎気不足、長期間病気などにより腎虚となり、陰血に対して調整機能が失調すると経乱となる。 食欲減退、 めまいふらつき、 顔色が悪い、 ふらつく、耳鳴りが起きやすい、 腰きがだるい。経血量が少なく、色が薄い。 気血両虚


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